いだてん 第21回「櫻の園」

OPまたスヤさんの場所が変わってた。もはやこの程度の変更は通常運行

個人的に、今回四三が「女子スポーツの振興に携わりたい、熊本には帰りたくない、スヤさんは東京に残って欲しい」という要望を言い出した時は「勝手なこと言いおって~!幾江さん一人でかわいそうじゃん!」とかなりマイナス評価だったんだけど、結局のところこの四三を無理矢理熊本に戻らせて教員にしたとしても、鬱屈としてかなりめんどくさい事態になりそうな予感はプンプンするので、「好きにしろ」としか言いようがないよな~とは思った。そして、四三をそういうめんどくさい男として設定したことをすごいな~と思う。あらかじめ四三の人生の大筋は(史実だから)決まっていて、そこに説得力のあるストーリーを与えるためにキャラ付けは重要だと思うのだけど、養子に入りながら金栗姓を使い続け、地元に戻らずマラソン三昧という客観的な史実のためのキャラ付けとしてすごく納得できてしまうの、上手いよなぁ~って。

で、小ネタの多い女学校編。薄汚い体操服で帰宅途中の女子生徒に声をかける姿が完全に不審者で笑うしかない。永井先生のテニス指導からの香水振りかけあたりで「きっつ~」って耐えられなくなりそうなところに、どう見ても駆け足ねじ込み気味の女子やり投げによる生徒懐柔がトントン拍子に進む展開、あまりに嘘くさくて逆にネタとして笑って受け入れやすかった。四三はヤバい人一直線だったけど、全員が「シャン」だって言うところとかは持ち前の天然人たらしっぷりを発揮してたな~。あのあたり完全に嘉納先生に影響を受けている気がする…ヤバいヤツに師事してしまったなぁ。

女子生徒がスポーツに目覚める展開そのものはテンプレをネタとして使って時間短縮したってイメージだった。四三の人生だけの大河だったらもっとゆっくりできたのだろうけど、今回主役が途中で交代する大河なので尺足りなかったのかも。これだけ尺がなくて端折ってるのに、テニスボーイ姿の永井先生のカットはしっかり入れるあたりに、ネタは意地でも入れるという制作側の熱が感じられて苦笑せざるを得ない。

シマちゃんの結婚。あまり本筋に関わらないので全然いいんだけど、シマちゃんの家庭環境はついに全くこれっぽっちも明かされることがなかったのちょっと残念だったな~。三島家の女中から「女学校への入学を目指して」カフェで働きながら学び、その後女学校教師というかなり生粋の職業婦人となった経歴を見ると、すごい先進的な家庭かすごいフリーダムな家庭なんじゃないかと思うんだけど…。でもまぁシマちゃんの家庭環境がわかったらさらにキャラ掘り下げになるかというと、別に必ずしもそうではないだろうし、取捨選択の結果なら仕方ない。

増野さんの言動があまりに理想的過ぎて、逆に裏があるのかと訝しんでしまった。ただ単に現代になってもこれが理想論だと感じてしまうことへの皮肉ってだけかなぁと今は思っている。それにしても、こんなに先進的な考え方をする人であれば、トクヨさんも実際に会ったら野口君を諦めて結婚を考えたかもしれないので、運命は(というか脚本は)残酷だなぁ…。シマちゃんの「走りたい」という夢はそのままでは多分叶わないのだろうけど、この感じだと子供がオリンピックのマラソン選手になるとかそういう流れだろうか。五りんの父親が箱根駅伝走ったって言ってたけど、そっちに繋がったりするのかな。楽しみ~

小梅と清さん。清さんがいい男なのは確かにその通りなのだが、あの小梅が清さんとくっつくまでの展開がむしろ興味深いのでそこをもっと見せて欲しかった。でも多分こうやって隙間ありまくりの妄想ふくらましまくりの方が楽しいのかもしれない。若い頃の小梅は絶対清さんと一緒になるとか考えもしなかったと思うので、ここは二人が積み重ねてきた年月が感じられて良かったなぁ。そして美川君を追い返すシーンは、口でキツイことを言いながらも小声で気づかう小梅に、「やっぱり美川君のダメっぷりは情が移るよねぇ」って苦笑いした。

いだてん 第20回「恋の片道切符」

2度目のオリンピック、2度目の敗北をどう描くかって結構難しい問題だと思うのだけど、今回「3か月後の報告会まですっ飛ばす」という荒業で無理やり解決してて笑ってしまった。確かにストックホルム編でオリンピックとしての盛り上がりは堪能したし、あれ以上にドラマとして盛り上げるのは無理…とは言わないけどかなり難易度高いよなぁ。そして見ている側としてもストックホルム後の四三のヤバさを散々見てきているので、もはや金メダルはどうでもよくなりつつあって、スピーディな展開はむしろ望むところだったり。

平和の祭典のはずなのにそこで競って負けて帰ってくると「非国民」て言われる世界…このシーン、ある意味わかりやすくテンプレな「無責任に責任を追及するマスコミ」として描かれていたと思うんだけど、でも全然風刺とか揶揄になっていなくて、まさに今現在進行形で進んでいる社会の中の雰囲気そのものだなぁって感じてしまい、すごく重苦しい気持ちになった。100年後の日本を憂いていたこの時代の先人たちの期待は、スポーツの記録としてはある程度達成されたのかもしれないけど、それを取り巻く社会自体はあまり成長していないのかもしれないなぁ。しんどい。

今回は永井先生も切なかった…「私は古い、淘汰される人間なんでしょう」の重さったらなかったな。何が重いって、多分永井先生の言葉が真実であることが重いんだよな…自分がそれまで信じてきたものを「既に時代遅れである」って認めるのって多分すごく勇気がいることだと思うので、それが自分一人で考えて出来た永井先生は本当に頭のいいひととして描かれていたと思う。そして多分そういうところが憎めなくて好ましく感じてしまうところだったんだとも思う。

二階堂トクヨさんが報告会で断罪するのも、多分それが自分の役割だと思っているという面があるのだろうなぁ。あえて憎まれ役を買って出ているっぽかったもんな。ただまぁ、あえてあの場で言っちゃうのは「いろいろ拗らせてめんどくさい人間」感もすごい出てて苦笑してしまった。そういえば今回のサブタイはトクヨさんのことも含まれていたんだろうな。野口君に対する恋に気付いた瞬間、野口君が結婚していることが(遠い海の上で)判明するという鬼のような展開だったけど…。トクヨさん、寺島しのぶさんの演技がチャーミングなのでかろうじてコメディとして楽しめているけど、コメディとするには危うすぎる綱渡りを見てるようでハラハラする。

そういえば今回普通に日本は「JAPAN」で表記されてたな。8年前はあんなに「ニッポンじゃなきゃ出ない」って言ってたのに、今回はジャパンでいいのか。8年の間に日本の中でジャパンが定着したってことなのかな~。普段細かく伏線回収してくるからこそ、こういうとこ放置なのが気になってしまう。多分気にしすぎ。

最後の嘉納先生と永井先生のシーン、多分この部分がこのドラマの主張なのかなぁ。「100年後の若者がスポーツを楽しんでいて欲しい」というシンプル過ぎる祈り。そういう世界に、なっているかなぁ…。

  • まーちゃん(18)が阿部サダヲさんにしか見えなくてびっくりした。別人!?!?
  • 久々の弥彦。生命力と若々しさに溢れてたストックホルムの時より、ちゃんと落ち着いた青年に見えて感動した。
  • スヤさんの手紙を見ることに躊躇しない美川君。わざわざ自分から言及してて笑った。強引すぎる伏線回収だな~。そしてスヤさんは3回も「美川に言ってもしょうがなかばってん」と言ってたくせに、肝心の美川君を覚えていないというオチ…お見事です。

いだてん 第19回「箱根駅伝」

上手く感想がまとめられなくて2回見たんだけど、1度目と2度目では見た後の印象がかなり違っていた…そしてますます感想が書きにくくなった…

1回目に見た時から、わかりやすい感動演出がちょっと揶揄的に見えるなって思ってたんだけど、2回目は(最初にそういう印象を持ったからだと思うけど)もう最初から底意地の悪い演出家が「ぼくのかんがえた最強のスポーツものの感動話」を作ったみたいな演出っぽく見えてしまって、全体的に「どういう顔をしたらいいのかわからない…」と混乱する話になってしまった。特に最後の岸さん。あそこ、最初に見た時は「ちょっと感動演出を盛り気味ではあるけど、岸さんがデレたのほっこりするなぁ」って思ってたのだけど、2回目は完全に感動煽り芸にしか見えなくなってしまって、初回の感動はどこへ…みたいな。いや、岸さん自体は相変わらず可愛かったけども。

「初めて見たから」って感動して「何としてもオリンピックにマラソンを」って言う岸さん。「日本人が勝てるとかそういう話じゃない。こんなに感動するスポーツならばやるべきだ」という言葉は一見理性的に見えるけど、これ以上ないほど感情論なわけで。四三の立場から見ると力強い味方が出来たってことになるんだけど、現在のアントワープでマラソン競技を行う妥当性という意味では何一つ問題が解決していないし、それでいいのかよ…と自分の中の永井先生はいまだに仏頂面でテーブルに座り続けている。けれど、そういう感情的で無茶で後先考えない人間の思い付きが、これまでも人間の可能性を広げてきたとも言えちゃうわけで…う~ん…。

高校野球を夏にやる是非とか、箱根駅伝で燃え尽きるランナー問題とか、理性と感情のどちらを優先するのかというのは本当に正解のない問だと思う。スポーツの感動を商業的に搾取しようとする動きに反発するのはもちろんだけど、それは同時にスポーツで感動したいと思っている人間が多いことの証でもあって、それは見ている側だけでなく実際に競技者自身も感動したいと思っているわけで、競技者からその感動を奪うことが出来るのか、みたいなところに踏み込んでしまうとね…。これは実際に競技者に近い人ほど言えないよなぁというのもなんとなくわかる…。ムズカシイ。

ドラマとしては、そういう矛盾とか問題とかを全部ひっくるめて「オリンピックとは、人間とは、そういうものだよね」ってことだと思うんだけど、そこから何を導き出すかは見ている私自身の問題なのだろうけど、わかってるけど…なんかこう、突き放されてる感あるよなぁ。クドカンさんの脚本、本当に面白くて好きなのだけど、あまり自分から進んで見ないのはこのあたりの冷たさ(と私が感じる部分)をどう受け止めていいか迷ってしまうからかもしれない。

とかいろいろ考えちゃってまとまらない。もっと気楽に楽しみたい。後はメモの羅列。

四三の言動(選手に伴走車から撃飛ばしたり)とかは、最初見た時はお笑い要素として見ていたのだけど、2回目は狂気にしか見えなかったよなぁ。四三が善良な人間であることは全く疑ってないけど、善良だからといって無害とは限らないわけで、ランナーが「自分は金栗さんにはなれない」って言ってたのも結局はそういうことかもしれない。

四三が幾江さんを「いい人なんだけど」って苦手意識全開でスヤさんに愚痴るとこ。自分が幾江さん推しなのであそこを「スヤさんのオマケとして付いてきた義理の息子がなんか言ってるわい」と思いながら見てたけど、見方として合ってる…よな? スヤさんも夜泣きする子を「お母さんと二人で朝まで」って言ってたもんな。四三の「お国のために粉骨砕身」の言葉がどこか空虚に響くのは、地に足を付けて生きているスヤさんと幾江さんがいて、その上でかろうじて四三のマラソン生活は成り立っているから。まぁ四三はそれを痛感しているからこそ、肩身が狭くて余計に幾江さんが苦手になっていくんだろうけども。ほんの一握りの人間にしか許されない夢を追いかけるには、その裏でしっかりと現実を生きて支える人が大勢いてこそなんだなぁって思わせてくれるから、私はこのドラマを安心して見ていられるんだと思う。もちろん、夢を追いかけてくれる四三のような存在も絶対に必要だということも理解してるつもりではある。

テーブルに一人残る永井先生。「君は正論しか言わないな」と心底面白くなさそうに言う嘉納先生に対して「自分の役割はこれだ」というセリフにちょっとうるっとしてしまった。ムライ中将…。私はこういう、自分の役割を自覚してる人に弱いんだよ…(肋木はどうかと思うけども)

箱根駅伝をどうやって一話分のドラマにするのかと思ったら、昭和パートの五りんの創作落語として劇中で語らせるという、相変わらずトリッキーでオタク心を擽りまくる凝った構造で「すげぇなぁ」ってため息出た。ただ落語で話すだけでも飽きるから、駅伝と同じ話者のリレー方式にして、語り手の違いによる飽き対策をして、その上でまさかの!まさかの!!森山未來さんの二役!! 志ん生の長男次男が双子かって程に似てるの笑う。ていうかもしかして双子なの? それにしても語り口とか動きが違って「人が違う」ってわかるの凄い…なんなんだ森山未來…(あまりに打ちのめされて思わず呼び捨て)清盛見てた時に「松山ケンイチすごくね?」って思ったのと同じ感動を味わっている…「森山未來すごくね!?!?」

いだてん 第18回「愛の夢」

OPのスヤさんの入り方が先週と違う…!一体何パターンのOPがあるんだろう…オリンピックの映像も初期と全然違うし(アベベどこ行った)もしかして細かい変更は毎回のようになされてるのか!?もしや真田丸パターン!?

小説家はやめて今度は画家になるらしい美川君。微妙な画風の美人画(?)のモデルはもしかして小梅ちゃんなのだろうか…? 美川君が相変わらずダメ男まっしぐらな上に言動がキモくて(ロミオ~って言ってるシーン、素で殴りたくなったw)でもなぜか愛しい…なんだこの感情w 小梅ちゃん、最初のころどう見ても「こいつやべぇ」って目で見てたのに、今はヤクザ者の愛人をしながら美川君を養っちゃってるんだなぁ。本当に惚れているというより、情が移っちゃったんだろうなぁ。なんとなく小梅ちゃんの気持ちがわかってしまうのが嫌だw お互いに相手を利用しているようで、お互いに相手に利用されていることも含めて現状を受け入れているかのような関係性、刹那的に見えて地味に強そうなのが興味深い。

女子スポーツに関するあれこれ。トクヨさんが永井先生信奉者からの脱却。やっぱり留学は世界を広げるんだなー。永井先生のやり方や考え方を「時代遅れ」ときっぱり切り捨てる一方、それでも、そんな聡明なトクヨさんでも、この時代の女性のスポーツは「子を産み、母となるための健康な体を作る」ためのものとしか主張できないの、結構しんどいなー。四三からスヤさんへの手紙でも「お国のために健やかな子を」ってシレッと出て来たり、もちろんこの時代はそういう時代なのだし、実際に手紙に書いてあることをうまく取り入れているのかもしれないけど、なんかこうフィクションで楽しんでるところに現実を目の前に突き付けられた気になってドキッとした。クドカンさんの脚本はこういうとこある…ホントある…。あと全然関係ないけど、トクヨさんの「ハッハッハ」って笑い声がめっちゃ複式で素晴らしい発声だった。

トクヨさんの言葉に冷水を浴びせかけられつつ、シマちゃんが早朝に町を走るシーンは良かったなぁ。最初のワンコと一緒に走る構図最高だった。シマちゃんがどんどん笑顔になるんだよね~。あ~本当に走るのが好きなんだなぁって。そして息苦しくなって倒れこみ、帯を振りほどいて再び走り出すところも最高に良かった。そこで脱ぎ捨てるのは古い価値観か。でもシマちゃんに「女子スポーツ代表」みたいな夢を託したくはない。シマちゃんは「シマちゃん自身」として望む未来へ向かって走って欲しい。

播磨屋さんが絶好調。今回はずっと「足袋のアイデンティティ」に悩んでて可愛かった。どこまで足袋でどこから靴なのか。紐付きコハゼなしはギリギリ足袋だけど、ゴム底は越えちゃいけない壁www もはや何に拘っているのかよくわからないけど、でも「足袋」を死守したいその心意気が微笑ましい。でもチュニックは作ってくれるとこ、とても優しい。そう言えば朝太の着物も播磨屋製だったし、四三の日の丸ユニフォームもそうだった。播磨屋さん頼もしすぎる。最終的にあんなにこだわってた足袋を曲げてゴム底付けてくれたし、四三が反省してる横で「お前は負けたが俺は勝った!」って全力で喜んじゃうの、自分の作品に対する誇りを持つ姿って見ててやっぱり気持ちいい。

三宅弘城さんの播磨屋さんは本当にピエール瀧さんの印象をうまく咀嚼して引き継いだなぁってしみじみ思った。三宅さんの演技を見ていてピエール瀧さんの残像がチラつくことがあり、でもそれがピエール瀧さんを思い出すというよりはより三宅さんの播磨屋さん「らしさ」が際立って馴染んでいくというか…。こうやって役を取り込んでしまうんだから、役者さんてすごいな~。

スヤさん。今週は何はともあれ「美川に言ってもしょうがなかばってん」三連発。完全に実次兄のところに乗り込む幾江さんが入ってて大笑いした。こんな風に口調やしぐさがどんどん似ていくの、幾江さんとスヤさんがどんどん家族として馴染んでるってことだよなぁ~って幸福感に包まれる。赤ちゃんが生まれた時も「孫が嬉しい」よりもまず「スヤ…!」って言ってて感動した。ホント幾江さんのスヤさん推しが尊い。幾江さんの何がいいかって、スヤさんが四三のことが好きだから、四三をちゃんと受け入れてるとこだよな~。前回のスヤさんと同じで、スヤさんが笑顔になるためには手段としての「四三の金メダル」が必要なわけで、そのための援助は惜しまないという合理性と理論性。四三自身を好きか嫌いかを横に置いておける理性が本当にありがたい。精神的に見ていて安心感がある。

今回もシーンの繋がりの見せ方が凝っていたのと、これまでの話に出てきた小道具設定の答え合わせのオンパレードで、オタク総釣りって感じだった。そういうとこホント好き…!って思ったけど、ライトな視聴者を振り落としてるのも多分そういうとこだぞ!って思った…。好きなんだけど対象を狭めているこの感じ、ジレンマ。ホント好きなんだけど…。

路線電車に追いついて乗り込んでくる四三に対して、以前新聞で「早いものベスト10」の中に四三の名前があったってスヤさんが嬉しそうにしてたのを思い出したし、裸足の足は先日の嘉納先生の言葉を思い起こさせるし、安産のお守り→出産シーン→スッスッハッハッがお姉さんのお産を見て編み出した呼吸法というところに帰っていくのは「おぉ~!」って思ったもんな。多分明確に思い起こさせるための演出だったと思うし、こういうのは熱心に見ている視聴者へのサービスだろうし、本当に良く出来た構成だなぁって感心するしかない。

孝蔵と清さんの友情がエモかった。最後清さんが孝蔵を逃がすシーン、先に気付いた清さんが普通に喋ってるフリして孝蔵を逃がすタイミングを計ってる時、動きが不穏で孝蔵にキスするのかと思ったもんな。(顔を隠してやり過ごす的意味で。)多分あれは(キスするかと思わせるのを)狙った演出だったと思うのだけど、実際にはもっと萌える「身を挺して孝蔵を庇う」だったのが猛烈にアツかった。そして庇われたまま一人で逃げちゃう孝蔵のへっぽこダメっぷりもやっぱり「ですよね~~!」て思えて楽しかった。とことまでダメでいて欲しい。本当に本作の孝蔵と美川君はダメっぷりが愛しいな!

そして今回一番インパクトあったのは可児先生かな~。「カニ歩き」からの「骨盤がバーン! 臀部がデーン!」、そして「私は女だ! それがどうした! かかってこいよ!」という一連の流れ、パワーがありすぎる! だいたい「かかってこいよ」って何だよw ただねぇ。最高に面白くてめっちゃ笑ったんだけど、一方で笑いながらどこかシンと冷えた感情もあったんだよな。こうやって「笑いに昇華」させてはいるけど、いや、させているからこそ? 可児先生が「それがどうした!」と女生徒に復唱させるという図が、なんかこう…シュール過ぎてグロテスクというか…私が神経質すぎるのかもしれないけど。可児先生は大好きなのだけど、だからこそ痛い。先週の嘉納先生の女子スポーツへの偏見の時も思ったけど、こういうところ抉ってくるのがクドカン作品なんだよなぁ~って思ったり。

すごい細かいけど、四三の夢でずっと肋木にぶら下がってる永井先生良かった。こういう細かい部分のキャラ付けが本当にため息出るほど上手いと思う。

嘉納先生のスタジアム構想。オリンピックをやりたいがために他の人を焚き付ける能力が相変わらず冴えわたってた。でも隠せない山師感もバッチリ出てて、役所広司さんの役者力にただただ脱帽。

スヤさんのところにお詫びに来た実次兄が誰かに似てる~って思いながら見てる時は思い出せなかったけど、さっきわかった。寅さんだ! この胡散臭い洋装がめちゃ似合ってて笑う。

相変わらず面白い。でも今年はダブル主演でそろそろ主役が阿部サダヲさんに交代だとしたら、四三の愉快な仲間たちはもう出てこなくなってしまうんだろうか…弥彦ぼっちゃんは…? また出てきて欲しいけど、どうなんだろうなぁ。

いだてん 第17回「いつも二人で」

先週ラストでオリンピックの中止にうちひしがれる四三を見せておきながら、今回冒頭でもう一度、今度は四三がその事実を告げられるシーンからやり直すの、結構鬼の所業な気がする。政治とスポーツは別物というタテマエをいとも容易く蹂躙していくのが「戦争」であり、その前では個人の夢や希望なんて簡単に奪いとられてしまうのだという事実を、これでもかって見せつけられた感。あとオリンピック委員会もさ、前年までやるやる言っといて、戦争長引いてるから中止ね、ゴメンね、みたいなのどうなのよって気もしないでもない。嘉納先生に対してもさ、これまでさんざん煽っといて「無念!」じゃねーよって。いや、嘉納先生も断腸の思いなのはわかるけども。結局一番下の弱い人間が政治に弄ばれて割を食うんだなって。なんかそんなやさぐれた気持ちになってしまった…。こんなちょっとのシーンなのに、理不尽なやりきれなさに押しつぶされそう。

そして、四三は踏みにじられる平凡な庶民側かと思ったら、その四三に「日本のランナー」の夢を託す清さんのような人々もいるわけで…。なんかここ壮絶だったなぁ~。みんながみんな自分の夢を誰かに託している。そして四三はまさにそういう風に託されている自覚があるからこその辛さもあるわけで…。はぁ~ほんとしんどい。あと清さんの「ばってんて言ってから考えてんじゃねぇよ」ってセリフがなんかもう凄くて。あそこギャグっぽい演出も出来そうなセリフなんだけど、シーン自体は結構緊迫した雰囲気に仕上がってて(落としは最後の「ダレ?」だったと思うし)、不思議な感じだったな~。

失意のどん底の四三を慰めるスヤさん。興味深かったのはスヤさんの応援から「四三の夢は自分の夢」みたいな献身的な重さを感じなかったところ。スヤさんは心から四三を応援してるけど、本人も言ってたように別にどうしても金メダルを取って欲しいわけでもない。スヤさんの希望は「四三が笑顔になること」であって、金メダルはその方法の一つだってちゃんと本能でわかってるんだよな~。そういうスヤさんの頭の良さがめちゃくちゃカッコいいし愛らしいし尊敬するし幾江さんが入れ込むのもこういうとこだろうな~って納得しちゃう。

そしてなんとあの朴念仁の四三がついにスヤさんに自分の気持ちを伝えた!闘わずして金メダルの夢を絶たれるという絶望は四三ほどの朴念仁をも成長させるのか…。あとスヤさんは意外と四三の好意をあたりまえのように信じてるんだなってわかって、ますますスヤさんが最強キャラになっていく。自分たちの家族のことじゃなくていきなり日本のマラソンのその後とかを語り始めた四三に超絶呆れた顔して寝に入ったところも良かった。スヤさんにはスヤさんの幸せな未来像があって、四三の夢と混同していないところ本当に頼もしい。

50人の金栗四三から駅伝を思いつくエピソード。ふと思ったけどこれどこまで史実なんだろう?見てるときは普通に四三が駅伝の考案者なんだ~!って素直に思ってしまったけど、創作なのかなぁ。読売新聞社て名前が直接出てきてびっくりしたけど、社名ならそのまま…だっけ?龍馬伝も三菱って出してたっけか。久々の吉岡天狗にほっこりし、再び自分の(それもまたでっかすぎる)夢を手に入れた嘉納先生にやれやれってなる。それにしても嘉納先生は常にストックホルムスタジアムの写真を持ち歩いているのだろうか。すげーな。

前回、浜松のまーちゃんはもう一人の主人公田畑政治だと判明して、構成凝ってるなぁ~って思ったんだけど、今回の田畑パートへの入り方はどれもこれもトリッキーの極みで凄かった。こういう演出大好きなんだけど、絶対この部分が「わかりにくい」って言われる部分だよな~とも思う。少年まーちゃんを朝太が湖に投げ込んで、それを語ってた志ん生師匠が「すみません」と謝り、田畑パートで「すみませんじゃないよ!」と受けた続きが聖火リレー。リレーはそのまま四三が思いついた駅伝にリンクする、と。こういうドミノ倒しみたいな関連性を物語に盛り込んでいくの、クドカンさんホント好きなんだろうなぁ~。組み立てながらワクワクしてそう。

今回攻めてるな~って思ったのは、あの教育者の鑑みたいに描かれてきた嘉納先生に、あれだけ女子スポーツに対する偏見特盛のセリフを言わせたこと。この時代そういう風潮しかなかったのはもちろんそうなんだろうけど、あえて嘉納先生にこれを言われたことで横っ面張り倒されるような目覚めがあった。これまで日本人の古い価値観の中で「スポーツ」のために必死で闘ってきた嘉納先生が「女子は子供を産むのが大事だからスポーツなんかするな」と当たり前のように言うこの絶望感。だからこそこの先のシマちゃんパートが盛り上がるのだろうけど。頑張れシマちゃん。

そしてこの流れからトクヨさんを一旦女子スポーツの救世主と錯覚させ、直後に肋木で落とすまでの圧倒的クドカン節。上げた直後に落とすこの流れ、さすがにクドカン節としての受け取り方が染みついてきた感ある。トクヨさんの肋木が女子スポーツそのものへの否定じゃなく、純粋にマラソンが嫌いなだけなのもめっちゃ笑った。

四三が走る駅伝最終区間。画面の見せ方もあるのだろうけど、エキストラ大量で気合の入ってるシーンになってたな~。人ごみの中で視線を交わす四三とスヤさん。そういえばスヤさんは四三が本気でマラソン走ってる姿を見るのは初めてなのかな。すごく素敵なシーンだったけど、これまでの上げて落とす演出に慣らされてしまった私には「普通の感動シーン」に見えてしまって、何かオチがあるんじゃないかと構えてた後だったのでちょっと拍子抜けだった。ものすごく見方が偏り始めている自覚はある。

今週の幾江さん。スヤが帰ってこないという幾江さんのグチ。これ金栗家かな? 囲炉裏あるからそんな気がする。もうすっかりスヤさんの怒鳴り込みが日常風景になってるの微笑ましい。あとどうでもいいんだけど金栗家と池部家の位置関係が気になる。近いの? 遠いの??

そしてとうとうスヤさん懐妊。ホントに四三はオリンピックのためにずっとストイックに自分を抑え込んでいたんだなぁと妙なところで感心する。でも確かに先週と比べて今週の四三とスヤさんは夫婦って感じしたもんな。なんというか、脱童貞っぽい感じ? あと幾江さんの怒鳴り込みが初めて嬉しそうだったのめでたいw でも結局怒鳴り込むのは変わらないのね。

次からリアルタイムで見られるの嬉しい。今後はためずに感想を書かなければ。

いだてん 第16回「ベルリンの壁」

不詳わたくし、この瞬間まで「箱根」と「富士」の違いを理解していなかったであります。いや、今でもちゃんとわかってるわけじゃないかもしれないけど、箱根山という山がちゃんとあるって理解した…そしてそれは富士山とは違う山って初めて認識した…箱根って富士山を含むあの地域の名称くらいのイメージで生きてきた…だから最初の箱根と富士のやり取りとか「???」だったもんな。いや~勉強になった。で、結局あのシルエットは富士山てことでいいんだよな??富士山じゃなきゃ見えないよな??

お久しぶりの(人相の変わった)播磨屋さん!ピエール瀧さんに顔や体形は全然似てないのに面影がないわけでもないという、なかなか絶妙なバトンタッチだった気がする。これはつまり、ピエール瀧さんが演じた「播磨屋」という役の解釈を、三宅弘城さんが正しく引き継いだってことなんだろうな~。ピエール瀧さんを引き継ぐんじゃなく、播磨屋さんを引き継ぐと考えると、面影があるのは当然なのかもしれない。う~ん、役者の世界ってすごいな。

今週の朝太。無銭飲食(と言うには豪遊しすぎ)して留置所のお世話に。そこでたまたま同室の牢名主さんが被ってた新聞で知る円喬師匠の死。やっぱりフラグだったか…もう会えない気がしてたんだよな…。どうでもいいけどOPで「牢名主」って役名出てきて笑った。役名かよ。長い話をつかえずに出来てすごい、でも面白くない。だけど朝太の存在そのものが可笑しみがある。つまりそれが「フラがある」ってことなんだってこの瞬間に朝太と視聴者が一緒に「フラ」を理解するというのが小憎らしいほどに粋な仕掛けだよな~。そしてフラを理解した瞬間、つかえを振り払ったように一心不乱に噺に没頭する森山未來さんの演技が鬼気迫って凄かった。演技も凄かったけど、演出も素晴らしかったな~。覚醒した朝太の噺に被る円喬師匠の映像、これまでの思い出の場面、笑顔の師匠、その噺を聞いて心底可笑しそうに笑う朝太(孝蔵)…泣ける~。そしてその直後にやっぱり寝てる牢名主さんを映すこのハズし。わかる…わかるよ…ハズさないと気が済まないんだよね…だからこそ好き。

そして自分で髪を切る朝太。これまでの長髪は孝蔵時代の名残りでもあり、ある意味噺家になる覚悟がつかない「甘え」の象徴でもあったのかなぁ。それを自分でバッサリ切って、自分の目指すものを明確に胸に抱いて、ちぃちゃんに礼を言い、追い出された小円朝師匠のところに文句も言わせずシレッと戻ってくるあたりが非凡な証明。それまで見向きもされなかった地方回りでも、ちゃんと客が笑ってるあたり、一皮も二皮も向けたんだなぁ。いやぁ、今回は朝太の物語も一つの到達点だったのでは。お見事でした。まぁ、この後も一波乱も二波乱もあるんだろうけどさ。

シマちゃん再び!三島家の女中から華麗に転身。女中というと「お金に苦労して実家から売られた」的なイメージあるけど(我ながらどういうイメージだ)自分の夢のために働きながら学校を目指すというからには、シマちゃんの実家はそれなりに裕福(というか娘に自由を選ばせる程度の余裕がある)なのかなぁ。女中時代も三島家の格に対してそこまで畏まってなかったもんな。あとやっぱり女子スポーツ編はシマちゃんがキーパーソンになりそう。こういう群像劇、一歩間違うとただの小話の寄せ集めになりそうなのに、もうここで既にシマちゃんに対してここまで応援する気満々になれるんだから構成が上手いってこういうことだよなぁ。弥彦からの襷がシマちゃんに受け継がれてる演出、感動する。それにしても弥彦ぼっちゃんはこれからも出るよね?別に上半身裸にならなくていいから、時々でいいから出て欲しいな~。

スヤさんが幾江さんに「かわいか息子さんから手紙」って言うのいいなぁ。これだけでスヤさんと幾江さんがどれだけ仲が良いか、幾江さんがどれだけスヤさんに惚れこんでいるかわかるもんな~。四三のことは全然評価してないけど、スヤさんがそこまで好きならば援助を惜しまないという古き良きパトロンの鏡のような幾江さんに対する好意がぶっちぎりで上がっていく。

四三とスヤさんの文通。途中から「スヤさん」が「スヤ」に変わってるの微笑ましい。でも実物を前にしちゃったら「スヤさん、いや、スヤ」って何度も言い直してるの更に微笑ましい。そしてこれまで流されまくっているように見えた四三がきっぱりと「帰って」って言うのにちょっと感動。いや、相変わらず肝心なことは言わずに勘違いさせるようなことばっかり口にするところはダメ夫の典型なんだけど、ベルリンのために今しなければならないことに対するストイックさだけを考えると、ものすごい精神力だよなって脱帽する。野口君がしみじみ言ってたけど「バカだなぁ~」ってホント心底同意。それくらいバカでなければ金メダル取れないってことなのかなぁ。あとかなりどうでもいいけど「スヤスヤ、はっはっ、いや違う」てネタとして微妙すぎるのになぜかツボった。

幾江さんが実次兄に切る啖呵最高すぎる~。「いだてんかじゃこてんか知らんばってん」ウケる。今後も毎回幾江さんが金栗家に「さねつぐぅ~!」て乗り込んでくるのが確定した瞬間。スヤさん大好きな幾江さんホント最高。そして幾江さんの罵倒を全部受け止める実次兄がかわいそかわいい~。

嘉納先生が「スタジアムは聖域だ」って叫ぶシーン。言ってることはヒーロー的理想論で、普通なら熱くなる場面なのに、どこか絵空事で空虚に聞こえるのすごい。政治とスポーツは別物だっていうのがただのタテマエでしかないということをこの上なく残酷に見せつけるためにこういう演出の仕方なのかなぁ。逆説的に突きつけてくるみたいで結構しんどい。

ベルリンオリンピックの中止。四三の絶望っぷりと比べて播磨屋さんが思った以上に明るいそのギャップが、スポーツというもののこの時代の軽さを感じさせる。世間は四三の記録を持て囃すけど、本当の意味で四三の覚悟や使命感を理解しているのは嘉納先生くらいで、その孤独の中でこれまでたった一人で闘ってきた四三の気持ちを思うとやりきれない。ただ、スポーツはやっぱり本質的にそういうもので、他の人にとっては「たかがスポーツ」であることもまた真実で、その埋められない溝が「オリンピック」という舞台があるゆえにより深まっていくんだなぁ…。そういうどうしようもないジレンマをオリンピック直前にこうやって描くかぁ。どこまでも一筋縄でいかない作品…好き。

よし!貯めてた分の感想はこれで終わり。5日の放送分は連休最終日の明日書いたらついにリアルタイムに追いつく!やったぜ。

いだてん 第15回「あゝ結婚」

OP変わってる!?なんかスヤさんが滑り込みレシーブみたいなのしてるんだけどこれいつから?前回?今回??

いつの間にかスヤさんと結婚することになっていた四三。なるほど、池部家の養子になってスヤさんと結婚するのか。これが史実なのかな?このために幾江さんとスヤさんの面白可笑しいやり取りがあったのか~ってすごい納得した。幾江さんが完全にスヤさん推しになってて、四三に「アンタなんかどうでもよか。スヤがいればいい」て言い切ったの笑った。でもそのために自分の家をどうでもいい四三に継がせちゃう思い切りの良さが幾江さんの人間の大きさだよな~。大竹しのぶさんの演技が豪快で本当に見ていて気持ちがいい。

これまで好感度がうなぎのぼりだった四三だけど、この回は笑っちゃうほどに優柔不断で株を下げまくりだったのが面白かった。四三にとってマイナス面が何もない(幾江さんも「何が不満ね!?」って言ってたけどホントだよ)結婚話なのに、すんなりと受け入れられずにずっとウジウジしてるの頼りなさすぎる~。まぁ四三はスヤさんを内心好きだったわけだし、こんな風にタナボタで結婚しちゃうのは男の矜持的な感じで拒んでるのかなぁと思ってたら、実次兄に「好きじゃないのか」と聞かれて初めて好きだと実感したっぽい描写あってびっくりした。そこかよ!そこから自覚してなかったんかよ!

そして好きだって自覚したら結婚するんだ…そうか…本当にスタート地点に立ってなかったんだな、この朴念仁…。これはスヤさん苦労しそう。でもその苦労って視聴者的にはすっごい面白そう。スヤさん頑張って! 四三の心底ダメダメな朴念仁は初夜でも発揮される。ようやく落ち着いて床について話しかけてきたと思ったら「重行さんはどんなふうに亡くなったのか」ってお前、それ今ここで聞かなきゃいけないことか!?全視聴者が「あちゃー」って頭抱えるだろ。いやわかるけど。四三はこういうキャラだってすごい納得できるけど。スヤさんもこういうどうしようもない朴念仁だから好きなのかもしれないし。いや、でもこの初夜はひどすぎるw ここまでときめかない初夜って珍しいなw

そして何度も何度も失言を繰り返す四三に頭を抱える。傍から見てたら完全に「田圃を質に取られて無理やり結婚させられた」状態にしか見えないからな~。スヤさんのこと好きだって一度も言ってないけど、大丈夫なのかね。スヤさんは確実に誤解してるだろうし、誤解させていることを全く理解しなそうな四三だし、本当にこの二人先が思いやられる…でも見てて全然悲観的にはならなかった。むしろドタバタしながら面白可笑しくわかり合っていくんだろうな~って思える安心感があるのは、スヤさんの人柄もそうだし、幾江さんがスヤさんをこれ以上ないほどに可愛がっているという後ろ盾があるからだよな。幾江さんという義母に対してこれから四三がどえりゃー苦労するのは目に見えてるけど、まぁ仕方ないよね、散々今回やらかしたからね、と突き放して苦笑しつつ見守りたい。いや~でもホント、早く四三はスヤさんにちゃんと好きだって言うべき。

今週の朝太。「長い話やって偉いなぁ、でも面白かねぇや」という鋭い感想に怒ってたけど、自覚あるのかな。確かにこれまで朝太の噺って面白いという印象ないんだよな~。多分この後一皮むける何かがあるんだろうけど…で、このまーちゃんて誰? 小円朝師匠に売り言葉に買い言葉で追い出される流れがあまりにクドカン流で小気味よかった。「止めるなら早く止めろよ」の言い方とかホント面白い。いやぁ、森山未來さん本当に素晴らしい…確実にこの作品の裏主役張ってるよな。

教師にならずにマラソンに専念してベルリンを目指すという四三に説教たれる永井先生と、プロフェッショナルだという嘉納先生。本当に嘉納先生は人たらしだよな~。脇が甘いし見通しも甘いし全然力がないのにハッタリだけで人を動かしてしまう。こういう人って華があって人気出るよな~って思う。でも堅実に日本で「体育」が普及して育ったのは多分永井先生みたいな固い人がいてこそなんだろうな…なんか面白い。あとどうでもいいけど永井先生のテニスボーイ姿に大笑いした。ネタが秀逸すぎる。

スヤさんの冷水浴。まさか!綾瀬はるかの!お色気!でもなんかすごい爽やか!と思わせて史実ってすごない!? とつけむにゃー…