西郷どん 第12回「運の強き姫君」

なるべくリアルタイム視聴したいんだけど、録画勢になりつつある…ペースを戻したい。

 

将軍の御台所となって天下一の幸せを手に入れるつもりであったのに、肝心の将軍は男として不能で世継ぎも望めず、大奥を支配して一橋公(=慶喜)を次期将軍にするよう働きかけることこそが篤姫の使命…!盛り上がる展開だし、北川景子の演技も見応えあるし、何より南野陽子の幾島がいいなぁって思ったんだけど、正直斉彬の思惑が、当の斉彬の口からベラベラ語られちゃったのが残念というか何というか…素直に謝っちゃう斉彬が見たいわけではなかったんだけどなぁ。やっぱり自分の中で斉彬の人となりが全然理解出来ないままだな。


そもそも篤姫が強運という設定そのものが取って付けた感ありすぎないかなぁ?いや、相撲の時に一回だけチラッと出てきたのは覚えてるけど…こういうのはエピソードで「篤姫=強運」というのを印象づけて欲しかったり。後半、地震で傷一つなかったあたりも強運エピソードなんだろうけど、もっと前から強運をアピールする話をやってくれたらもっと納得できた気がする。ただ、強運で死なないからこそ家定が篤姫との結婚を決めた、というのはすんなり納得できる展開だったし、今後の大奥編に期待が持てた。ピン子さんやっぱり存在感あるな!

 

地震の時に篤姫が吉之助に「一緒に逃げて欲しい」って言うの、私はいまいちピンと来なかったんだけど、あそこはキュンとするところなんだろうか。それとも篤姫の覚悟にジーンとするところだったんだろうか。女としての幸せすら望めないと知った時、斉彬の前では気丈に振る舞っていたけど、その裏には大きな衝撃が確かに見えていた。そこからの一時的な逃避願望が言わせた言葉だと感じとることはできたし、恋というより信頼が押し出された篤姫と吉之助の演技はさすがだと思ったけど、なんかこう…取って付けた感がなきにしもあらず…なんだろうな。

 

西郷どん 第11回「斉彬暗殺」

こんなペースでやってて、ちゃんと西南戦争まで行くんだろうか?青臭い西郷どんも別に悪くないんだけど、清濁全て飲み込んで西南戦争に向かう西郷隆盛(脳内ビジュアルでは吉川晃司)へと成長する過程が見たい…大丈夫かなぁ…?


ほとんどぼーっとしながら見ていたので、あまり細かいツッコミどころを覚えていないんだけど、藩医すら信じられないと言いながら橋本左内は無条件に信じるんだ!?とか、斉彬が暗殺されそうとかいう国家機密を他藩の人間(それも立ち聞き付き)にベラベラしゃべっちゃうんだ!?とか、焼き魚じゃなくて味噌汁に毒が盛られてたらどーすんだよ!?とか、般若面で日中堂々とピンポイント立ち聞きってどういうプレイ!?とか、品川宿のシーンは笑いが詰まってた印象。そのまま遠山の金さんとか大岡越前とかのシーンに繋がりそうな明るく楽しい時代劇チックというか。面白いんだけど、私が見たい大河とは違うんだよなぁ。あと、左内がその場で調べられるくらいヒ素が一般的な毒であったなら、藩医だってさすがにわかるのでは!?みたいなね…この時代ヒ素を毒として使うのがまだ一般的でなく、ここは左内の優秀さを描きたいシーンなのであれば、もう少しそういう補足が欲しかった。ナレーションでも良いからさぁ。

 

吉之助が怒りにまかせて斉興の館に乗り込むエピソードは史実?創作?これ何かの伏線になってるんだろか?今回、始めの方で井伊直弼が斉彬に「御身大切に」みたいなこと言ってたので、暗殺の黒幕は井伊直弼だろうなって思っていたので、息子の死とかでにわかに薩摩藩士が「すわ、お由羅騒動再び!?」みたいに暴発しそうになったり、吉之助が怒り心頭で斉興の御前で暗殺の糾弾したりしてる姿がめっちゃ愚かしく滑稽に見えてしまって、この演出って誰得なんだ…?と心配になった。主人公が補正で偉大に描かれないという点は評価したいと思うものの、主人公の失敗はあくまでも成長のための土台になって欲しいのであって、渡辺謙にスーパー足蹴りをさせるためのエピソードで済ませて欲しくなかった…いや、今後このエピソードが何かに繋がるんだって信じてるけど…。

 

己の命なんてどうでもいい、今は日本国を変えることが最優先だ!と吠える斉彬と、それを抱きかかえて感動する吉之助。なんかこう、感動的なシーンとして作られているんだろうなっていうのは伝わって来たけど、全然心を打たなかったな~。日本を変えるための画策がうまく行っていないからこそ、それを推し進めるためには自分の舵取りが重要なわけで、それは自分の命を大事にすることが日本の未来を大事にすることに繋がらん?過度に警戒しろとは言わないけど、この時の斉彬の言動はやけっぱちになってるようにしか見えないし、息子の死もあったから絶望してヤケになってる説もあながち間違いじゃないかもだけど、そしたら今度は「日本の未来を!」って言葉が薄っぺらくなるし、人物としての一貫性が全然感じられないんだよな~。原作者か脚本家かわからないけど、多分斉彬のことあまり好きじゃないんだろうなって…。それをオーラだけで何とかしなくちゃいけない渡辺謙ホント大変だな~。

 

そして一方久光は(原作者か脚本家に)愛されてるよねぇ…。この後吉之助とバッチリ対立するはずの久光をこれだけ魅力的にしちゃうのって大丈夫なんだろうか?久光が愛されキャラであればあるほど、それに反発する吉之助が割を食いそうでちょっと心配。


今回、ナレーションの「きばれ、チェスト」で締めにならず、その後井伊直弼の暗躍(?)な後日談が描かれてたの、ちょっと目新しい演出で胸が高鳴った。佐野史郎さんの井伊直弼、やっぱりこういう考えが読めない人物の演技をさせると光るよなぁ~。井伊直弼が悪役っぽく描かれているの、ミスリードなのか直球でそのままなのか良くわからないけど、このわからなさってほぼ佐野史郎さんの演技で支えられているわけで、やっぱり役者ってすごいなぁ。脚本だけがドラマじゃないなぁ。って思わされる。そういう風に見るのもどうかと思うけれども。

西郷どん 第10回「篤姫はどこへ」

多分、作中の篤姫の失踪(というほど大げさでもなかったけど)と、将軍に嫁ぐ将来への漠然とした不安と、二つの意味をかけての今回のサブタイだと思うんだけど、正直「どこへ向かうのか不安なのはドラマの方だよ」とベタなツッコミを入れたくなる回だったような…いや、普通に見てて面白かったけど。ツッコミどころが絶えないので、そういう意味で楽しくはある。通常の痛快娯楽時代劇にテレビのこっちからヤジを飛ばすような気持ちで見ていられるというか…そういうのを目指してるのか?そうなら狙い通りでめでたしめでたしだけど…そうか、この路線か…

 

斉彬に「ヒー様を探れ」って言われて、品川宿に乗り込んで「ヒー様はいるか?」と店に直接聞いて座敷に乗り込んじゃう吉之助。正面から「あなたは一橋慶喜公では?」と聞いちゃう吉之助。びっくりすると必要以上に大声で秘密を復唱しちゃう吉之助。知ってるか?コイツ、これでも隠密なんだぜ…ほんと、今回一番びっくりしたのは、吉之助が取り立てられた「お庭方」が本当に隠密だったことだよ…いや、吉之助の忠義は確かに間違いないと思うよ? でも隠密にするにはあまりにもなんていうかこう…知性が足りないというか…いや、思慮?分別?足りなすぎない?? 愛すべき男であることは否定しないけど、決定的に隠密には向いていないような…このミスマッチ、何が一番ツラいかというと「吉之助を見いだして隠密として使おうとする斉彬」というのが最高に意味不明に見えてしまうところなんだよな…篤姫の護衛の方は間違いなく適任だと思うんだけど。

 

将軍になるだのならないだの、こんなとこでそんなデカい声でしゃべってていいの?な話題を遊郭でフランクにしてる最中に「お医者様はいらっしゃいませんか~?」とバタバタと店の中で女郎?が走り回るのを見て「フライト中の急病人かよw」と思わずツッコんでしまったw ウケるwww そしてどう見てもアヤシい優男(風間俊介)が瀉血してその場を救ったっぽく見せてるけど、のぼせた人に瀉血って効果あるんだろか? それ以上におタマさんさっき胸が重いとか言ってたような気がするけど、そっちは大丈夫なんだろか? 以前「仁」を見ていた身としては、微妙にヤブっぽいという印象を持ってしまったのだがそれでいいのか。

 

そしてこういうところにまで身分がわかっちゃう短刀持って来ちゃう吉之助~!いや、わかるよ。吉之助ならそうすると思うよ。肌身離さず持ち歩いて、時々手に取っては斉彬への忠誠を誓って涙浮かべてる姿とか容易に想像出来ちゃうよ。キャラ立てとしてバッチリだよ。だからこそ、そういう男を隠密に任じちゃう斉彬の人事差配への不信感たるや…お前は本当に名君なのか。

 

そして風間俊介さんは橋本左内として吉之助のところに来るわけだけど…当時こんなに他藩の人間を易々と寝所まで入れてくれたものなのだろうか…大丈夫?ここ、薩摩藩邸だよ?時代考証的に合ってる? そしてここでも秘密を大声で復唱せずにはいられない吉之助…相変わらずブレない男だな…最初は吉之助を自分と同じ立場の隠密だと思って親しげに情報をくれる左内だけど、あまりに知識のない吉之助に不審感あらわになっていく描写がめっちゃリアルで笑ったw これ、吉之助のダメさを描いてるというよりは、そういう吉之助を見抜けなかった左内のダメさの方がジワジワくるな。今後も注目したい男、橋本左内。それにしても、風間俊介さんと鈴木亮平さんが顔を突き合わせるシーン、顔の大きさが違ったなぁ…小顔過ぎるだろ風間俊介


今回もう一つの話の柱が篤姫で、前半の失踪事件は正直「このエピソード必要か?」って思ってしまうほど発端と結末が合ってなかった気が。庶民と着物を交換して姿を眩ませるってものすごい暴挙だと思うんだけど、その割に海岸で叫んで覚悟完了っていうのがあまりにもあっさりしすぎというか…着物の交換をさせたのも、吉之助が手がかりを得るための小道具が必要なだけだったのではないか疑惑。あと正直篤姫にはもっと鉄の意志を見せて欲しかったというか、実の父が死んだことをもっと一人でグッと堪えて堪えて、その堪えている心を吉之助が日常の中で解きほぐすとかの方がお互いの見せ場になって良かったんじゃなかろうかと。余計な世話か。しかし、もう一度会いたかったというのは、江戸に来るというのに覚悟なさ過ぎでは?せめて薩摩出る時にそれくらい覚悟して来よう?って思わせちゃうのは悪手だったと思う。

 

南野陽子さんの幾島、存在感がめちゃめちゃカジュアル! この軽さ、これはこれで嫌いじゃないけど当初の予定通り斉藤由貴さんだったらどうだったかなぁ?というのは正直ちょっと思ってしまったな。篤姫を立派な御台所にすべく特訓する日々、という描写は面白かった。特に無意識に同じ動作をしちゃう吉之助w 何故お前はこんなに無駄に愛嬌ばっかりステータスが振り切れているのかw 今作のヒロインはもう吉之助でいいや。部屋に貼られてる薩摩訛りの正誤表とか(正直ちょっとあざといとは思うけど)制作陣の遊び心だと思えば微笑ましく思える…かもしれない。

 

最後に「篤は不幸になる」と深刻な顔で言い切る斉彬で不穏を撒いて終了、なんだけど。ここ、渡辺謙がそれらしいオーラで押し切ろうとしているけど、やっぱりそろそろ厳しいのでは…? この斉彬は「一見人当たりがよく優しそうに見えるが情に絆されない厳しい名君」として受け取られることを想定して描かれているように思うのだけど、それにしてはあまりにも「厳しい名君」としての描写が足りなすぎるような。いや、もしかして「情に篤く理想が高く苦労ばっかり背負い込むが周りに人が集まる名君」を想定してるのか? 今回はその中で苦渋の決断で篤姫を犠牲にするという描写だった可能性もあるのか!? わからん…こういうところがブレブレだよなぁと思っちゃう部分なんだよな。こんなにバッチリカッコよく描かれている斉彬なのに、ここまで見ていてもその本心がサッパリわからない。このあたりも、痛快娯楽時代劇っぽい(=カッコよく決めゼリフを決めてくれることが最重要)と感じてしまう原因なのかも。それはそれでアリなんだろうけども。

 

面白く見てるけど何か物足りない、というのが今の正直な感想かなぁ。でも見ていて不愉快ではないので、気楽に見られてこれはこれでまぁ、という気もする。ツッコミ入れながら見るのは楽しいし、今年はこの感じで見続けることが出来るかも。

西郷どん 第9話「江戸のヒー様」

なんというか…今回が松田翔太のお披露目会だったというのは良くわかる。良くわかるし、確かに松田翔太慶喜は華があって見応えあったと思う。思うんだけど、その肝心のヒー様(そもそもヒー様って何?)についてほとんど興味が湧かなかったのは演出のせいなのか、それとも私がこの作品の流れそのものに興味を失っているからか…?慶喜松田翔太さんの演技を見る限り、普段遊郭で遊んでいるボンクラだと思わせておいて実は切れ者的な人物像なのかな?って今のところ受け取ってるけど、もしそうだとしたらもうちょっと最初から二面性を際立たせるようなキャラ立てを見せてくれてもいいのになぁとは思った。


吉之助が斉彬のお庭番?を仰せつかった訳だけど、これっていわゆる幕府で言う隠密…じゃないよなぁ、どう見ても。吉之助は一番隠密からはほど遠いキャラだし、そのギャップを狙っているのか、お庭番が本当に庭の手入れ係なのか、謎。そして今回一番びっくりしたのが斉彬がこの瞬間まで吉之助があの時の子どもだと気付いていなかったこと!え!?知らずに取り立ててきたの!?!?いやー、びっくりだわ…。本来そう言う設定の時は「特別なエピソードが無くとも何度でも引かれ合う」的な演出入れてくるのが王道かと思ってたけど、ずいぶんあっさり演出だったし、いまいち狙いが良くわからないな~。あとそろそろ渡辺謙のオーラパワーで押し切るのが厳しくなってきた…人はオーラにはすぐ慣れてしまうものなんだ…いくら渡辺謙とはいえ、あまりに毎回そればっかりだとさすがに…(苦)吉之助は初回の最初から斉彬ラブ一直線なのはわかっているので、今回改めて忠誠誓う場面を入れる必要って特になかった気がする。制作者の好みで主従の感動シーンをやりたかった…んだろうなぁ。

 

薩摩藩邸の規律が厳しかったという話、吉之助を番号で呼んだりして、男同士の嫉妬によるイジメくるー!?ってビクビクしてたんだけど、遊郭で遊んで門限破って見つかった後に庭掃除をさせられている吉之助を見て、そういうドロドロしたのやらなそうだなって安心した。でも安心する反面、そんな中学生みたいな罰与えるの…?みたいな複雑な気持ちに。そもそも林真理子原作と思えないほどの爽やか大河なのだけど、これは林真理子が多彩な作風をもっているからなのか、中園脚本で大幅に色を変えているのか、ちょっと気になる。

 

佐野史郎さんの井伊直弼!去年の大河の雪斎役に続いて連続出場!ホントこういう本心を見せない役似合うよねぇ…。斉昭は井伊直弼について権力欲だけみたいなこと言ってたけど、直弼側の正義も描かれる…と思ってるけど、大丈夫だよな…?今時安直に直弼が悪者的な二元論の幕末やらないよね…?と思うものの、斉興VS斉彬で安直な老害認定してたように見えたからな…ちょっと心配。

 

家定は今回又吉さんだっけ?昨日お初だった気がするけど、又吉さんっぽく見えなかったなぁ。空気のような(いてもいなくても一緒的な)存在感を狙って出しているとしたら末恐ろしい役者だなって思うけどどうなんだろう?今後の篤姫とのやり取りとか楽しみ。

 

相変わらず床に這いつくばるような低い視点からの独特なカメラワークが面白い。もうストーリーの重厚さとか深い人物描写とか別にいらないかなって思うようになった。演技の妙とカメラワークだけでもかなり楽しい。

 

西郷どん 第8回「不吉な嫁」

須賀どんが嫁いできてから父母と連続して亡くしたことで、近所から「不吉な嫁」と呼ばれているらしいけど、母に関してはそもそも「私がもうすぐ死ぬから早く嫁をもらえ」って話で進めた婚姻なんだから言いがかりだろう…でもまぁそういう噂が出てしまうのはこういう地域コミュニティではある程度想定内というか、あるある話というか…でもそれが今回の話の大きなストレスにはならなかったのはすごく良かったと思う。具体的に言えば、実際に噂されてる場面を入れなかったのが自分の中では評価が高い。


結婚して一年くらいは経ってるのかな?吉之助に対して遠慮が減っている須賀どんの口調が可愛かった。貧乏な家に嫁いできて、それが不満というわけではないんだけどやっぱり勝手が違うことも多くて、でもその中で前向きに馴染もうとしてて微笑ましい。それでもどうしようもなく西郷ファミリーとは考え方が相容れないあの感じ、すっごいリアルで笑ってしまった。西郷家の中で須賀どんが微妙に浮いていた(けどそれが居たたまれないほどではなかった)というあの空気感が素晴らしかった。嫁がいまいち我が家に染まらない…でも母親はもういなくてこの家の切り盛りは嫁に頼るしか無い…というあの微妙な家族間の空気が面白すぎた。

 

本当は江戸へ行きたいのに、三十両の支度金にビビって(あと須賀どんの反対もあって)諦めようとする吉之助と、それに反発する正助、という今回の話の根幹の構図は良かったと思うんだけど、正助のキャラが前回から極端に変わったようにも感じられて、それがちょっと微妙だったかなぁ。お前そんないきなり「表に出ろ!殴り合うぞ!」みたいなキャラじゃなかっただろ!?糸さぁ前にしてモジモジしてた優男イメージしかないぞ!?あと吉之助、うちの嫁の悪口言うな!ってケンカするのはむしろ好感度上がったんだけど、諦めたと言いながら桂さんの「準備進んでるか?」に対してモゴモゴ誤魔化しちゃうのは微妙だったかも。未練がましいオトコだな!?

 

西郷ファミリーが正助に対して吉之助を(江戸に行くよう)説得してくれって頼み込むシーンは朝ドラ風な安直さだったなぁ。あの人物配置、どうみても須賀どんに聞かせる気満々だっただろw 地味に西郷ファミリーの陰湿さがアピールされたw そして吉之助を説得する前に金策の見通しを立てたほうがいいのでは?と視聴者が思い始めた瞬間、みんなで内職頑張り始めるの笑ったwww そのペースで普段からみんなで内職頑張ればもっと暮らしが楽になるのでは!?!?

 

須賀どん中心のドラマとして見ると過不足なくて、かつ須賀どんのいじらしさを堪能できてすごく良かったのだけど、一方でそのために吉之助が割を食ってしまったのが残念。須賀どんが吉之助に惚れたのは見ていて良くわかったのだけど、吉之助が須賀どんに惚れているようには見えなかったのが一番ガッカリだったかなぁ。あれだと単に「貧乏な家に嫁に来て不満も言わずによく働いてくれる」ことのみをありがたがっているように見えてしまい…もっと須賀どんに対して「可愛い!好き!」と感じている吉之助を見せてくれてもよかったのに。あとは須賀どんが手切れ金という形で金策してくれたことについて、気付いたならちゃんと「その気持ちはきちんと受け取った」と伝えてあげて欲しかった…一人で心の中で感謝してるだけだと何も伝わらないぞと言いたい。


最後、橋の上で須賀どんとその父上が種明かしをする部分。正直説明しすぎで蛇足と感じてしまう派なんだけど、入れた方がわかりやすいというのはわかる…あと橋本愛さんの見せ場という意味でもあって良かったのかもとは後から思った。あと父親とどこまで打ち合わせて離縁の話に行ったのかはわかりにくかったので、あの場で初めて父親も知ったというのはあのシーンがなければわからなかったし、そういう意味でも無意味ではないのかな…?橋の上で大きな月の影になって泣き崩れる構図は厨二全開でとても印象的で良かった。


篤姫と吉之助の対面シーンは、いろいろ設定に無理があったとは思うけど、諦めかけていた江戸行きについてもう一度自分の本心と向き合うという点で外せなかったのだろうな、という事情はわからなくもない。あれだけのシーンで「ただの良家の姫ではなく、何者かになりたい」という篤姫の情熱は伝わって来たので、少ない見せ場でキャラを立てるという才能はやっぱりある脚本家さんなのだと思う。しかしやっぱり吉之助の仲間は全然ピンと来ない…意図的なのかなぁ?モブ仲間のキャラを立てないと言うことにどういうメリットがあるのか想像がつかないので、今後の成り行きを注目したい。

 

斉彬がダメ主君に見えてしまってとてもツラい…「オレ知ってたし」みたいな虚勢とてもツラい…

 

西郷どん 第7回「背中の母」

40分間不満も特に無く、結果的に飽きずに見終わったけど、その後何か感想を残しておこうと思うような要素が一切無かった40分だった。比較的感情の起伏もなくハッとする演出も今回は特になく、淡々と一話が終わった印象。今回母親の死という結構デカい山だったし、松坂慶子さんの渾身の演技回だったと思うんだけど、本当にピクリとも気持ちが動かなかったので、よっぽど感性が合わないらしい。不快になる点がなかったので見やすかったけども。あ、橋本愛ちゃんは可愛かった!

 

父が突然死したのはびっくりした。母親のフラグかと思ったら父親のフラグだったとは。でも父の死が驚き要素の一発ネタになってしまい、それ以上でも以下でもなかったようにしか感じられないのはどうなんだろう…うーむ。吉之助にとって、父がどういう存在だったのか、全然印象に残らないのって寂しい気が…しかし赤山先生の死も全然引きずらない作風だからこれはこれでいいのかも。いいのか…そうか…。


吉之助の一番目の妻、須賀さぁ。橋本愛ちゃん、相変わらず美少女(少女?)だった。うまく笑えないけど根はまっすぐで素直。そして酒豪。あまり幸福な終わりを迎えない最初の結婚生活の相手に、これだけ瞬時に好感度高いキャラ立て出来るのすごい。これだけキャラ立て上手いんだったら、郷中の仲間のキャラ立てだってやる気さえあれば一発だろうになぁ。吉之助の仲間たち、正助以外は北村有紀哉さん以外判別がつかない(北村有紀哉さんも役者さんで判別しているだけで役名覚えていない)のがもったいない気がする。青春群像劇として個性豊かな若者下級武士がワチャワチャする大河ドラマ見てみたい。


須賀さんを嫁にもらう理由が、完全に「母が労咳で死にそうなので家の切り盛りをする人手が必要」と割り切っているのが清々しかった。いや、そういう時代だったのだろうし、満佐さんもそういう経緯で嫁に来たのだろうし、それでも今はこうやって幸福な人生を送っているので、そういう考え方もありだよ?というメッセージなのであればそれは全然その通りだと思うんだけど、母の愛を押し出す回でその母に労働力としての嫁を語らせるというバランスの悪い構成…来週須賀さん側のメッセージが来たりしてイーブンに持ち込むのだろうか。ちょっと判断は保留。

 

これまで特に言及するタイミングなかったんだけど、ここ数回の吉之助さぁの控えめな魅力は結構いいなぁと思ってる。いわゆる少年漫画のヒーロータイプではなく、あくまでもおっとりと優しく強くどっしりと、みたいな主人公って珍しいんじゃなかろうか。前回で言えばジョン万次郎を(正義感とかじゃなくあくまでもそれ以外に自分ができることがないという消極的理由で)牢から逃がして自分の家に連れてきちゃうところとか、糸さんの結婚相手に対して「いい男だ」って嬉しそうに言うところとか。今回も実家のために江戸詰の希望を出さなかったことに対して全く後悔を見せない(それもガマンしてるんじゃなくて本当にそれで良かったんだと思ってるように見える)ところとか。人間としての器がデカいというか、人類愛が強いというか…こうやってジワジワと主人公の人となりを理解していくのって新鮮で、かつそれが自分にとってプラスイメージというのが自分でも意外。糸どんが吉之助を好きになるのもわかるし、須賀さんも絶対「嫁ぎ先がこの人のところで良かった!」と思っただろうなぁという謎のほっこり感があった。

西郷どん 第6回「謎の漂流者」

もともと期待値が低すぎるので何をしても「あ、それやっちゃうんだ」って感じでスルー出来るんだけど、スルー案件が役満並に揃ってて思わずフフッと笑っちゃう、そんな次元に達しつつある。

 

吉之助、すわ切腹か!?という、心底視聴者にとってはどうでもいい(視聴者は切腹になるはずがないと知ってる)状況で、一人でテンパって役所まで走り詰める糸どん。子役時代の「走るのが速い」エピソードに絡めたらしき作りの稚拙さに顔を引きつらせつつ見ていたというのに、追い打ちをかけるように仲間みんなに「もしかして糸どん、吉之助さぁのこと…!?」「はっ、恥ずかしかぁ///」って本気でやられたこっちの身にもなって欲しい…どんな顔で見ればいいんだよ…(能面のような顔で乗り切った)制作者側、これ本気じゃなくてギャグ…だよな…?スベりまくってるコントを見ているようなツラさ…いろいろしんどい。

 

一方吉之助が入れられた牢には先住者?がいて、意思疎通を図るも芳しくなく、挙げ句の果てに牢屋に刺客が放たれて(ここで既に意味不明)吉之助が刺客を返り討ちにした上に先住者を連れて脱獄するというもはやどうツッコんでいいのかわからない展開に「!?!?!?」と混乱するばかり。いや、このシーンだけ切り取ったらまぁ単純な筋書きとしての意味はわかるけど、どうして脱獄しようと思ったのか、そしてどうして自分の家に連れてこようと思ったのか、そして何故謎の男が吉之助に(その母に?)心を開いたのか、さっぱりさっっっっぱりわからない!!!演技でそれぞれのキャラがどう考えているかはわかる!わかるけどその裏にある根幹がわからない!!わからないんだよぉぉぉぉ!!

 

斉彬は熱心に建白書?を送ってきた下級武士である吉之助の名前だけは知ってる状態で、御前相撲で堂々たる優勝&藩主相手にも手を抜かない戦いっぷりを見て「こやつ、タダモノではない」って思ったってこと…なんだよな、多分。で、だから「琉球でつかまえたアヤシい外国帰りのオトコの心を開けるだろう」と見込んで牢に放り込んだ…ってこと?意味わかんなくない?そもそもジョン万次郎に対してどこまで期待してたのかわかんないし(最初からジョン万次郎の心を開きたいのなら牢に入れなければいいし、ジョン万次郎をアヤしんでいるのなら小細工してまで心を開かせようとするのは不自然)、むしろ意図せず頭を冷やさせようと牢に入れたらたまたま一緒になったジョン万次郎と意気投合してしまった話にして、薩摩にとっては棚ぼただった方が理解しやすかったのでは…なんか捻りすぎて失敗した設定っぽさが残るような…ツラい。

 

そしてうっすらと感じていたガッカリ感にとどめを刺す「ラブ」展開。ラブ。アメリカではラブで結婚できる…いや、そういう考え方そのものは否定しない、糸どんが好きな相手と結ばれるという状況に憧れる描写もありだと思う…でも正助が糸どんに「ラブじゃ」は…さすがにそれは…そして極めつけに「赤山先生の月命日のサバを読んで」呼び出した上での告白…私の中の何かが激しく「それは違うのでは…」と告げている…赤山先生、本当にごめんなさい…(何故か視聴者の私が申し訳ない気持ちでいっぱいに)

 

腹が立つとかそういうベクトルじゃないんだけど、なんとなくこの大河が好きな人とは相容れないな、というレッテル貼りをしたくなるというか…視聴しながら心を平穏にたもつの難しそうだなぁという印象。脱落も視野に入れつつもう少し様子見。