西郷どん 第3回「子どもは国の宝」

吉之助に(具体的には言えないけれどなんか良くわからないオーラを感じて)お金を貸してくれる豪商ワロタwww別にいいんだけどもうちょっとそれらしいエピソードにしてあげればいいのに!そしてお金を借りられて気が大きくなって一俵まるまる下働き一家にあげちゃうエピソードを見て、こういうののバランスが超気になる小姑視聴者は「そんな無駄遣いを…今後の収入予定とか支出計画とかそういうのをちゃんと立ててる描写とかさぁ…」とハラハラしてしまうのであった。そういう風に見るドラマじゃないことは承知してる。

今回は調所さんと斉彬の対立エピソードが大河っぽい部分だったんだと思う。調所さんと言うと『篤姫平幹二朗さんの演技が印象的過ぎて、誰が演技しても二番煎じになっちゃうのツラいな。竜雷太さんの調所さんも、斉彬に対する愛着は持ちつつ斉興への忠誠を崩さない姿勢が見事だったけど、願わくばそこまで斉興に尽くす根底の部分の説明がもうちょっと欲しかったよね…雪のシーンはちょっと画面を作りすぎな気になったけど、雪の日に毒を飲んで自害というのが調所広郷というキャラの根幹なのだろうから仕方ないのかも。

それよりも気になったのが藤木直人の阿部某なんだけど「そなたが立つのを待っておった」って…その入れこみようは何故…?勝手に信頼できるいい人っぽくされてるんだけど、そもそも斉彬が自分の藩の密貿易を幕府に告げ口することの意義が良くわからなくて、どういう思惑で動いてるのかわからなくて混乱した。なんとなく制作者側は斉彬を正しいと見せたいんだろうなっていう意図は伝わってくるんだけど、そういう雰囲気だけじゃなくて、物語中のエピソードで納得したいんだけど、そういうのはどうやらなさそうだなって諦めるモードに入った。表面上うっすらとしか描かれないものは、多分うっすらとしか意図されてないっぽい。

副題の「子どもは国の宝」は中村半次郎エピソードをメインと捕らえるといいのだろうか。脱藩するしかないほどに困窮する下級武士という制度問題に悩む吉之助という題材は悪くなさげなのに、解決策が「赤山先生にお願いする」というのは…どうなんだろう…お前は困っている人が10人いたら10人分頼むのか…?吉之助の安直さ、愚直さを表しているというならそれでいいけど、愚直一本槍でどこまで引っ張るつもりなのだろう…心配。