おんな城主直虎 第39回「虎松の野望」

虎松~~~~~wwwwww
 
前回のあのちょっとのシーンだけで「この虎松一筋縄ではいかない…」ってかなり警戒しながら見始めたけど、今回その警戒レベルの悠々上を行くどえらいインパクト放ってきた菅田将暉さんの虎松に心から拍手を送りたい。キャラ作りがホント突き抜けてて笑うしかない。あの般若顔のオンパレード、サービス精神旺盛すぎる。菅田虎松が寺田心くんが成長した姿って納得しかないのもすごいけど、直親の爽やかイケメンなのに裏で何を考えているかわからないところ、しのさんのキレると怖い気性、曾祖父や祖父を思わせる単細胞な苛烈さ、そして何よりも直虎の粘り強さなどなど、井伊家の厄介なとこ面倒なとこを全部受け継いだような虎松像をすんなりと全部体現してるのホントすごい。すごいんだけどめっちゃ笑える。これは役者力の勝利って気がするなぁ。
 
そして初っ端の虎松の般若顔芸でドン引きしてる直久(だっけ?直之の甥っ子?)に「たまにこうなるんで」って冷静に説明してる亥之助像に輪をかけて笑う。クッソ、こんなとこで安易に萌えるなんて~!!亥之助役の俳優さん誰だっけ…井之脇海さん…雄大先生@ひよっこだ!!って気付いて、役者ってすごいなって…(完全に少年として見てた)
 
二人が囲碁をするシーンも良かったけど、家康にやり込められて悪口言いまくる虎松に布団被せていなす亥之助が本当に頼もしかった!これまでこうやって虎松がキレて亥之助が「はいはい、そうですね」ってフォローしてきたんだろうなって。それにしても「寝首をかくなら寝所ですね」ってすごいセリフだな…以前直虎が言った「女だから血など見飽きておる」ってセリフとかもそうなんだけど、こういう深く考えるとドキッとするセリフが森下さんの味って感じ。そしてひとしきり騒いで布団を剥がしてみると、虎松の目から一筋の涙が伝ってるのがすごい印象深かった。ただの癇癪持ちの子供じゃないってわかるのがこういう演出だよなぁ。これからしばらくは虎松の立身出世物語っぽくて楽しみ~。
 
徳川劇場。瀬名姫と家康の微妙な関係をこのわずかの場面で出すのやっぱりすごいな~。距離のある浜松城岡崎城でそれぞれ城主となっている父と子の距離感や、瀬名の言葉に滲み出る息子への愛情と誇りが微笑ましくもあり、胃が痛くもあり。瀬名ちゃんめっちゃ落ちついた正妻っぷりで、でもどことなく陰って見えるのが上手い演出だよなぁ。家康が石川数正(イケメン!!)に「瀬名の意見は?」って聞く感じとか、気になってるし頭が上がらないしちょっと面倒だとも思ってる感が溢れてるとことか、阿部サダヲさんの演技が本当に細かくて微妙なニュアンスが滲み出てる感じして本当に面白い。瀬名が「殿のお心のままに。でも出来れば虎松の意向を汲んであげて欲しい」って一言多く言っちゃう感じとかまさに瀬名ちゃんぽくて笑う。
 
徳川家臣団。酒井忠次本多忠勝榊原康政(&井伊直政)のそろい踏み。あと久々に石川数正をじっくり堪能したけど、やっぱりイケメン過ぎて笑うしかない。去年の数正と違いすぎる~!酒井忠次とか井伊にとっては騙し討ちの宿敵とも言える相手なのに、その後これまでちょっとずつ積み重ねてきた家康の家臣としての苦労描写ですっかり「ちょっと口が悪くてクセのあるオヤジ」に落ちついてるのすごい。なんか憎めないんだよなぁ~。尾美としのりさんの榊原康政はめっちゃ有能そうでカッコいい!あまちゃんのパパの印象強いけど、こういう静かで落ちついた有能役も似合うなぁ。直政の話が増えていくと、必然的に徳川シーンが増えていくはずなので、今後家臣団についてもっと掘り下げられるのも楽しみ。
 
いや~それにしても虎松のインパクト本当にスゴかった。六三に「俺が全て丸く収めて見せるゆえ」って豪語してたけど、どこも何も丸く収まってないよ!所詮子供の浅知恵だよ!!これから最終章は直政物語になるのかな?それならそれでいいかもって思える存在感だった。あと11回存分に楽しませて貰う!
 
 
・いきなり出てきた存在感ありすぎアヤシすぎの鷹匠ノブって誰だよって思ってたら本多正信なのか…六角さん…w
・松下家の育ての父上めっちゃいい人そうなのに、結果的に息子に裏切られててかわいそすぎる。
・松下さんちの常慶さん還俗したんだろか。げんちゃん~@ごちそうさん