おんな城主直虎 第27回「気賀を我が手に」

中村屋始め気賀の商人衆が「どうせ誰かが治めなければならないなら、せめて井伊に」と言ってくる展開。そこで一度「一晩考えさせてくれ」って言えるのが直虎の成長だよなぁ。昔だったら絶対にその場で「うむ!」って承諾して、後で政次に嫌味言われる展開だったでしょ。そして案の定政次との深夜の囲碁!もうすっかり「助言を求めるなら政次」っていう関係になっていて、政次もそういう状況を受け入れてる…それにしても、この囲碁の開催はどうやって決まるんだろうか。もう既に定期的にやる時刻とかが決まっているんだろうか。今はもう当たり前になってるっぽいけど、最初にどういう経緯で始まったのかとか、その後二人にとって当たり前になる過程とか考えるとキュンキュンするなぁ~!

「どうするのがいいと思う?」と素直に、本当に何の衒いもなく尋ねる直虎がねー。あのギャンギャン喚いてた直虎がねー。素直すぎるというか、むしろ甘えて頼ってすらいるんだよなー。政次にとってはこの上なく充実して幸せな日々だよなー。そして、度々描かれる政次が井戸で直親に呼びかける描写。ある時あたりから意図的に直虎は直親に対して完全に吹っ切れていて、過去を引きずっているのは政次だけというのがまたシビアというかなんというか。井戸で手を合わせる政次を見て、直虎が全く直親について触れないのも面白い。

今回は瀬戸方久の見せ場たっぷりだった!方久が直虎に仕えながらも、その根底にあるのは直虎をどう利用するかっていう本心なのがわかりすぎるあの表情な~。直虎を好意的に思っているし、積極的に陥れようとは思っていないだろうけど、必要があれば裏切り待ったなしなんだろうなって普通に納得できるキャラ設定すごいよな。関口を取り込む時のあの目!目!ムロツヨシすげー。コエー。

龍雲丸の柳楽優弥の表情がすごいのな!あの甘酸っぱくて照れたような、でもまっすぐに直虎を見るあの表情な!高橋一生の顔芸も本当に毎回素晴らしいんだけど、私はここ最近の柳楽君の芸達者っぷりに本当に心底感動している。これでまだ27歳なんだよなぁ…27歳…!これからもしかして大河常連になったりする?しちゃう?龍雲丸みたいな破天荒なキャラもいいけど、押さえた演技をさせて渋い役どころとかも見てみたいよ~。本当にこれからが楽しみ。

ついにヤケになって現実逃避しだす氏真君。白塗りを見た瞬間、お前は北条氏政か!それダメなフラグ!って去年の高嶋政伸がよぎったけど、後でツイッター見たらみんなそう思ったらしくて笑った。氏真君のぼんぼんっぷりは本当にダメ可愛い。こんな状況になってまで妻のために香炉探してるとかどんだけお坊ちゃんなんだ…!そして大沢&関口を方久の力で凋落して、とうとう井伊が気賀をゲット。正直トントン拍子すぎる気もしたけど、来週からの天災武田を考えると、破壊されるためのトントン拍子だったのかなって…そして政次の幸せな日々もそろそろ終わりが見えてきたということか…(涙)

・関口殿のあの大げさなまでの匂いフェチっぷりは何かの伏線なのか。
・テーブルクロス芸する龍雲丸。引っ張った後さり気なく船直すのお茶目可愛い。
・龍雲党の船が清盛の宋船で滾った。